憧れの詩集を自費出版する方法とは?基本の流れや注意点まとめ

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憧れの詩集を自費出版する方法とは?基本の流れや注意点まとめ

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詩は、短い文章でありながら、自身の感動や思想をしっかりと表現することができます。作品1つの文字数が少なく、普段は読書しない人でも楽しみやすい文芸形態であることから、自費出版した詩集は気軽なプレゼントとしても喜ばれます。

詩集を出版するには、100篇程度の詩を準備し、様式を整える必要があります。出版の際には、詩は、一篇が短いので、改ページに気を付けなくてはならない、といった注意点も存在します。詳しく確認していきましょう。

詩集を自費出版するには?

詩集を自費出版する場合、様式を整えて、本にできるだけの分量の原稿を確保しなくてはなりません。自費出版をするための方法を確認しておきましょう。

基本の流れ

詩集を自費出版するには、以下の流れに沿って準備をしておく必要があります。

1:原稿の整理
2:出版社選び
3:様式の決定と整備

まずは、詩集に掲載したい原稿の整理をしましょう。詩集になりそうなだけの分量がないならば、新たに書き下ろす必要もあります。

原稿の整理や準備ができたならば、出版社を選びます。料金や本の体裁だけでなく、担当をしてくれる人の態度は誠実か、詩集作りの経験がある出版社かという点も重視してください。もしも、詩集の出版経験のある出版社ならば、見本を提示してもらうのも良いでしょう。

出版社が決定したら、原稿の様式を決定していきます。1頁あたり何行×何文字にするのかを決定し、誤字脱字がないかを確認しておきましょう。もしも、書店に流通させるならば、他作者の詩の表現との類似がないか、著作権侵害をしていないかの確認も大切です。

なお、出版社によっては、原稿様式のテンプレートがあり、指定の形にしなくてはならないこともあるので、担当者の指示に従います。

準備しておくこと

詩集を出版するには、本にまとめることができるだけの原稿を準備しておかなくてはなりません。

原稿があまりにも少ないと本としての見映えが悪くなります。ただし、原稿が多すぎても、本が分厚くなりすぎて、読みにくくなったり自費出版代金が高くなったりするので気をつけておきましょう。

準備していると専門用語がでてきて混乱することもあるでしょう。こちらの出版専門用語リストを参考にしてください。
自費出版でよく使われる出版用語を覚えておこう【出版専門用語リスト】

詩集を自費出版するときの平均費用

自費出版の費用は、ページ数と本の形態によって異なってきます。ですので、一概にいくらかを断言することは不可能です。しかし、目的ごとの大まかな目安は以下の通りで

個人的に楽しむならば12万円程度

個人的に楽しむための詩集の平均的な自費出版費用は、12万円程度とされています。

この金額ならば、カラーカバーをつけて、10冊程度刷ることが可能です。

ただし、売ることも考慮してたくさん刷りたい場合やカラー挿絵を入れたい場合は、費用がより高額になります

書店で販売するならば100万円程度

出版した詩集を書店などで販売したいならば、50部~100部程度を刷らなくてはなりません。

書店流通のための販売ルートに乗せたり出版社仕様にしたりしなくてはなりませんので、その分の追加費用も発生します。

そのため、大まかに100万円程度は出版のために必要になります。宣伝も考えているならば、その分も費用が必要になります。見積もりをしっかりと取って、十分な費用を集めておきましょう。

いずれの場合にせよ、事前に複数の出版社に見積もりを取り、納得できる金額を提示してくれた出版社を選ぶようにします。

詩集は何ページくらい用意するのが理想?

詩集のページ数の理想としては、400字詰め原稿用紙換算で120枚以上になるのが理想です。詩の分量としては100篇以上です。

もちろん、少ないページ数でも出版は可能です。しかし、本の雰囲気を本格的なものにしたいならば、100篇以上を意識しましょう。

詩集を自費出版するときの注意点

詩集を自費出版するときに注意しておきたいのは、以下の2つです。

自費出版でありがちなトラブルと対応策についてはこちらの記事でまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。
意外と怖い自費出版? 実際にあったトラブルから対応策を考えよう

改ページがうまくできているか

小説や漫画とは違って、詩は、1つの作品が数ページで完結します。ですので、改ページに気をつける必要があります。

詩の最後の一行だけが次のページにいってしまっていたり、詩の最初の一、二行だけが前のページにいってしまっていたりすることがよくあります。

見開きごとに一篇の詩が完結するのが理想です。ページ数や作品の長さの都合で見開きごとの掲載が難しいならば、レイアウトに注意をして、作品の雰囲気を壊さない改行や改ページをしましょう。

似たような詩をいくつも作っていた

書き貯めていた詩を詩集にしたときに起こりやすい失敗です。

人には、自分でも意識していない癖があります。気がつかないで同じフレーズや言葉を使い回していたということもあるでしょう。

自分らしい詩集を作りたいならば、第三者にも読んでもらって、似たような表現を乱用していないか、同じような詩ばかりになっていないかをチェックしてもらうのが大切です。

詩集出版の目的を明確にしておく

出版した詩集をどのように活用していきたいのかをしっかりと確認をしておきましょう。

詩集を友人や家族にプレゼントして個人的に楽しむ予定ならば、部数は少なくても良いでしょう。

しかし、書店に流通させたいならば、最低でも50部程度を刷らなくてはなりませんし、流通費用なども考えておかなくてはなりません

個人的に楽しむのが目的か、売りたいのかで費用は変わってきますし、仕様も書店流通のルールを守らなくてはなりません。

自費出版した詩集は贈り物としても最適

詩集は、一篇が短いので、読むのに時間がかかりません。隙間時間の息抜きに、数篇読んで楽しむことも可能です。

小説のように集中して読む必要もないので、普段は本を読まない人も、詩集ならば楽しんで読むこともできるでしょう。

短くて、取っ付きやすい作品形態ながら、作者の熱い思いは読者にしっかりと伝わります。

そのため、詩集をプレゼントすると喜ばれることが多いです。プレゼントをすれば、その場で本を開いて「この詩、すてきだね」とコメントをもらうこともできます。

まとめ:原稿を準備して詩集を出版しよう

詩集は、読書嫌いな人にも親しみやすい文芸形態です。親しい友人や家族に詩集をプレゼントすれば、楽しんでもらうこともできます。

詩集を出版する場合は、まずは作品を多く作る必要があります。数篇の詩では、本が薄くなってしまいます。最低でも100篇程度の詩を準備しましょう。

費用は、個人的に楽しむ場合と書店流通をする場合とでは大きく異なってきます。事前に、詩集出版の目的を意識しておくのが大切です。

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