コピー本をコミケで販売したい人必見。作り方やコツを解説

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コピー本をコミケで販売したい人必見。作り方やコツを解説

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「コピー本」とは、印刷業者を通さずに製本された本を指す用語です。自宅のプリンタなどを使って、原稿データをプリントし、ホッチキスなどで綴じて本にします。

自分で製本をするので、数時間で同人誌をつくれるメリットがあります。イベントギリギリになって同人誌を販売したくなったときなどにおすすめできます。

ただし、コピー本の製本には人手と労力が必要になってくるので、たくさんの同人誌を作るには時間がかかるデメリットもあります。コピー本の作り方や種類を確認していきましょう。

そもそもコピー本とは?

同人誌にあまり触れる機会がないならば、コピー本という単語自体を聞いたことがない人も少なくないでしょう。おおまかにコピー本とはどのようなものかを確認しておきましょう。

コピー本とは、自家製の同人誌のこと


コピー本とは、自家製の同人誌のことです。

同人誌をコミケなどで販売する場合は、印刷業者に依頼をして本にしてもらうことが多いでしょう。

一方、コピー本は、完成した原稿を家庭用のプリンタやコンビニで印刷し、ホッチキスなどで綴じて本にした自家製の同人誌のことです。小学校で、手作りした「遠足のしおり」や「卒業文集」のようなものだと考えるとイメージしやすいでしょう。

印刷所を通さないで、必要な分だけすぐに作ることができるので、イベント日の直前に急に同人誌を作りたくなった時などに使われることが多い製本方法です。

コピー本作成のメリット

コピー本のメリットとしては以下のようなものがあります。

・欲しいときに必要なだけ作れる
・印刷所の締め切りに間に合わなかったとしても作成可能
・比較的手ごろな値段で作れる

コピー本は、原稿ができしだい、自宅のプリンタで印刷したりコンビニなどに駆けこんだりすれば、すぐに作成ができます。印刷業者に製本を頼むと、最短でも5日程度はかかります。しかし、コピー本ならば、数時間で完成してしまいます。

さらに、印刷所に依頼した場合は、50部、100部といった単位で発注しなくてはなりません。しかし、コピー本ならば「6冊」だけといった好きな数で同人誌を作成することもできます。

加えて、本を作るために必要なお金は、プリント代金だけなので、比較的金銭的な負担が少なくて済みます。

コピー本作成のデメリット

コピー本は自分で作る同人誌です。だからこそ、以下のようなデメリットがあります。

・大部数は作れない
・分厚い同人誌は作れない
・書店に置いてもらうことはできない

まず、コピー本を作るならば、ページごとに並べて、そろえて、製本という作業をしなくてはなりません。一人で製本に使える時間には限りがあるので、作る冊数が大部数ならば不可能というデメリットがあるのです。

さらに、コピー本はホッチキスで綴じて製本をします。そのため、ホッチキスで綴じられるだけのページ数しか製本できないデメリットもあるのです。

また、完成した同人誌を書店へ置きたい人も少なくはないでしょう。しかし、多くの書店は、コピー本の委託は受け付けていません。ですので、書店に同人誌を置きたいならば、印刷所に委託して、製本をし直さなくてはなりません。

コピー本作成の流れ

コピー本には、袋とじ製本・中綴じ製本・平綴じ製本の3つがあります。それぞれで作り方が異なるので、確認していきましょう。

袋とじ製本

難易度が低く、コピー本作りにおいて最もよく使われる製本方法です。原稿2ページ分を、一枚の紙に片面印刷をし、印刷面が表になるように二つ折りをします。そして、袋になっていない側をホッチキスで綴じて完成です。

背の部分から数ミリの部分をホッチキスで綴じるので、見開きギリギリにまで文字を入れると読みにくくなります。袋とじをするならば、綴じる部分を考慮して、背の方向にはあまり文字やイラストを入れないのがコツになります。

中綴じ製本

袋とじに比べて、難易度が高めの製本方法です。原稿4ページ分を、一枚の紙に両面印刷します。両面印刷した紙を重ねてから半分に折って、中心をホッチキスなどで綴じます。

ページ順の設定に注意する必要があります。プリンタドライバの設定で「小冊子印刷」選ぶだけで簡単に印刷できるので、選択して両面印刷をするのがコツになります。

平綴じ製本

最も難易度が高く、製本の手間もかかる製本方法です。両面に印刷した紙を、ダブルクリップなどを使って固定し、背の部分に接着剤をつけて背表紙部分と接着します。

その後、背表紙に近い部分をホッチキスで止め、表紙を接着剤か両面テープでは貼り付ければ完成です。

なお、接着剤できちんと固定ができていなかった場合、落丁してしまうこともあります。失敗をしたくない場合は、平綴じ製本用の道具を使うのもコツになります。

コピー本作成に必要なもの

コピー本を作成するには、以下のものが必要になります。

・プリンタ
・コピー用紙
・ホッチキス
・カッター
・定規

プリンタが自宅にない場合は、コンビニのコピー機でプリントする方法もあります。特に、セブンイレブンのコピー機は同人誌作成のための機能が整っています。

セブンイレブンの公式ホームページに使い方のポイントなどがまとめられているので参考にしてみましょう。
セブン‐イレブンのマルチコピー機で同人活動をもっと手軽に・もっと楽しく!

製本するには、ホッチキスも必要になります。ホッチキスは最大で200枚近くまで綴じられるものもあります。ページ数が多くなったならば、多くの枚数を綴じられるホッチキスを準備しておきます。

また、ホッチキスの中には、中綴じ製本専用のものも存在しています。普通のホッチキスでも中綴じは可能ですが少しコツが必要になります。中綴じ製本をする予定ならば、中綴じ専用のホッチキスを用意しておきましょう。

まとめ:同人誌が急に必要になったときにコピー本はおすすめ

同人誌の製本を印刷業者に依頼した場合、最短でも5日程度の日数が製本には必要になってきます。一方、コピー本は自分で製本を行うので、数時間あれば製本をすることが可能です。

ただし、製本作業を自分で行わなくてはならないので、数十冊の同人誌が必要な場合は作業時間がかかりすぎて、イベントに間に合わないこともあります。

多くの部数の同人誌が必要ならば印刷業者に依頼したほうが時間がかからない可能性が高いです。コピー本で同人誌を作るのならば、多くは作れないことを覚えておきましょう。

また同人誌等のコピー本を自費出版で作成するときはトラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。こちらの記事では実際にあったトラブルと対応策を紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
意外と怖い自費出版? 実際にあったトラブルから対応策を考えよう

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