学校や塾で使うテキストや教材の製本の方法とおすすめの綴じ方を解説

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学校や塾で使うテキストや教材の製本の方法とおすすめの綴じ方を解説

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学校や塾で、問題集やテキストといった教材が必要になることも多いでしょう。

コピー機などを使って教材を作成することもできますが、多部数必要なときやキレイに仕上げたいときは印刷製本された教材を使用した方が時間もかかりませんし、生徒の学習効率があがる可能性もあります。

学校や塾で使うテキストや教材の製本の方法のポイントは以下の通りです。

・長く使う教材は、無線綴じをする
・問題集の解答編は、中綴じをする

教材は、開きやすさなども意識する必要があります。工夫の仕方などを確認しておきましょう。

自費出版が初めてで専門用語がわからない…という方は、こちらの記事もご覧ください。
自費出版でよく使われる出版用語を覚えておこう【出版専門用語リスト】

テキストや教材の製本の方法

テキストや教材の製本方法としては、無線綴じ製本と中綴じ製本があります。

・無線綴じ……背表紙のあるタイプの本。背表紙とページを糊付けして製本する
・中綴じ……大判の紙を2つに折って、ホッチキスなどで中央を綴じる製本方法

無線綴じは、学校の教科書にも採用されている綴じ方で、丈夫さに特徴があります。一方、中綴じは、薄手の手帳やノートに使用される綴じ方で、強度にはやや難があるものの安価で製本できる特徴があります。それぞれの特徴を活かして、教材を製本するようにしましょう。

教科書や分厚い問題集は無線綴じにする

教科書や分厚い問題集は、強度が高い無線綴じで製本をしましょう

無線綴じは丈夫で本がバラバラになりにくい製本方法です。繰り返し長期間利用する教材は、無線綴じで製本しましょう。

一年近く使用することになる教科書や分厚い問題集は、無線綴じにするようにします。

より強度にこだわりたいならば、コート紙を表紙にすると、手触りもよく汚れにくい教材になるので、コート紙を表紙にするのがおすすめです。

ただし、無線綴じは中綴じよりも高価になりがちな製本方法です。ページ数が少ない教科書や製本予算があまりない場合は、無線綴じにする必要があるかをしっかりと検討するようにします。

問題集や解答冊子は中綴じ製本する

中綴じ製本は、紙の中央をホッチキス止めして、半分に折る製本方法です。

安価で作ることができるメリットがある一方で、強度は低く、ホッチキスによる製本なのでページ数にも限度があります問題集の解答冊子の製本に向いています

また、中綴じは180度しっかりと開くことができるので、漢字書き取り帳などの書き込みが必要な教材にも最適です。

暗記表などはPP加工ポスターにする

元素周期表や数学の公式集など何度も生徒に復習してもらいたいものは、冊子にするのではなく、ポスターにするようにしましょう。

PP加工とよばれるラミネート加工をすれば耐久性が増すのでおすすめです。

大きめに印刷をし、壁に貼る付けたときに、どこからでもしっかりと確認をできるようにしましょう。

テキストや教材の製本は開き方にポイントがある

テキストや教科書は、しっかりと開ける本にするのが製本ポイントです

教科書は開いたままの状態にして、授業を聴くはずです。もしもしっかりと開かない教材ならば、生徒が授業中にずっと教科書を押さえておかなくてはなりません

さらに、教材の一部のページを生徒がコピーすることもあるはずです。しっかりと開けない本では、ノド元が影になって、うまくコピーができない可能性もあります。

教材は、ノド元が見やすく、手で押さえなくても開いた状態を維持できるようにするのが大切です。

中綴じ製本ならば、180度開くことができるので、開きやすさを意識しすぎる必要はありません。しかし、無線綴じは糊の種類によっては開きが悪いこともあります。

PUR系ホットメルト接着剤と呼ばれる糊ならば、綴じ部分の柔軟性が高いので、教材を無線綴じ製本するならば、「PUR系ホットメルト接着剤で製本してほしい」と担当者に相談するようにしましょう。

より使いやすいテキスト・教材にする工夫3つ

使いやすい教材を作りたいならば、以下のような工夫をしてみてください。

紙の見やすさを意識する

教材は、生徒が長時間、目にするものです。カラフルであったり癖が強い紙であったりすると、見えにくく集中ができなくなる可能性もあります。

癖がない紙の「上質紙」を本文に使うようにしましょう

なお、一口に上質紙といっても分厚さはさまざまです。

教科書などは軽さを重視して55Kと呼ばれる薄い上質紙を選び、書き込んだり消したりする機会の多い問題集は70Kくらいの分厚い上質紙を選びましょう

小口にインデックスをつける

教材は必要な情報にアクセスしやすい工夫をするのが大切になります。

目次や索引を確認すれはよいですが、小口にインデックスをつけておけば、探したいカテゴリーや章が一目瞭然で使いやすいです。

必要な情報にすぐにたどり着けるので、生徒のモチベーションも下がりません。

サイズも意識する

教材は、サイズも意識しましょう。基本的には、カバンに収納しやすいB5以下にします。

・小学校低学年の児童向け教材……イラストを多用できるようにA4サイズにする
・中高生向け教材……教科書と同じくらいのB5サイズにする
・単語集や公式集……持ち歩きやすい文庫サイズにする

教材をどのように使ってほしいかを意識して、サイズもこだわりましょう。

カラー印刷をしないならばデザインはシンプルに

教材を作る場合、生徒の家庭への金銭的負担を考慮してモノクロ印刷で製本することが多いはずです。

モノクロ印刷はコストを押さえることはできますが、複雑な図などは分かりにくくなる可能性もあります。

図をシンプルに見せて、点々や斜線などを使って、色がなくともわかりやすい図を作ってみましょう。

まとめ:教材の特性を意識して製本方法を選ぼう

学校や塾で使うテキストといった教材は、分厚くて長期間使うものは無線綴じに、強度がなくともよいものは中綴じにします。たとえば、教科書などは無線綴じが適していますし、問題集の解答冊子などは中綴じが最適です。

また、教材は手で押さえなくても開いたままの状態を維持できるように開きやすさを工夫するようにしましょう。

紙の見やすさを意識して上質紙を選択したり、サイズも意識したりインデックスをつけたりするのもおすすめです。教材を使う生徒のことを考えて、「この学校ならでは、あるいは、この塾ならでは」と評価されるようなものを作ってみましょう。

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