綴じ方法の種類
本にはいろいろな綴じ方法があり、その種類によって印刷工程・製本工程も変わってきます。
また、種類によって本の強度も違います。
ハードカバーの上製本や、
文庫本・教科書によく使われている無線綴じ製本は製本方法でもっともポピュラーです。
また、強度は落ちますが本の背中の部分をホッチキスでとめている製本方法が中綴じ製本です。
その他に、本文を切り取って使う問題集・メモ帳などの天のり製本や、平綴じ製本、マーブル・クロス巻などあります。
上製本
● 上製本の表紙は、紙と布(クロス)があります。紙の場合は通常の印刷になりますが、布(クロス)の場合は金箔・銀箔などの箔押しとなります。箔押しでは小さな文字や細かなデザインはつぶれてしまいますので加工はできません。
● 上製本の表紙は本文の仕上がりよりも3ミリほど大きくなります。上製本の場合、“仕上げ寸法”といえば本文の大きさをお知らせください。弊社では、A4以下であればどのような大きさにでも仕上げることは可能です。
● 上製本の表紙データを作成する場合、イラストレーターでは簡単に作成できますがワードではうまく作成することができません。ワードで作成する場合は、オモテ表紙で1ページ、背表紙で1ページ、ウラ表紙で1ページというように別々に作成してください。弊社にて1つにつなぎ合わせます。オモテ表紙・背・ウラ表紙と全体にわたって画像などレイアウトする場合はご相談ください。
● 上製本の場合、通常用紙で50ページ以下は薄すぎて製本できません。50ページ以下の場合、絵本のように厚手の本文用紙となります。
● 丸背と角背があります。丸背は50冊以上、角背は1冊からご注文を受け賜ります。
並製本
無線綴じ
● ホットメルトと呼ばれる特殊な糊で背中を固めるため、強度も耐久性も高いものとなっています。書店に並んでいる本の多くは、この無線綴じ製本となっています。
● 無線綴じ製本は、本文が8p以上であれば通常用紙で製本可能です。
● 規格寸法以外でも仕上げます。ご発注の際に左右何ミリ×上下何ミリとお知らせください。
● 綴じ部分(のど)は完全に開き切りません。見開きのレイアウトがある場合はご注意ください。
中綴じ
● 無線綴じ製本よりも強度は弱くなります。
● ページ数が4の倍数でなければ製本できません。
● 綴じ部分が完全に開き切りますので、楽譜などには最適です。
● 弊社では、中綴じ製本は32pまでとなります。それ以上のページ数は無線綴じ製本になります。
● 中綴じ製本は、無線綴じ製本よりも日数がかかる場合があります。
簡易製本
天のり・のり固め製本
● 中綴じよりも強度は弱くなります。
● はがして使うメモ帳やレポートノートなどに最適です。
● 背中部分は、帳票でよく見られる黒いテープ貼るテープ製本も可能です。